すべての子どもたちが将来に希望を持って暮らせる社会を目指して

認定特定非営利活動法人ポケットサポート
エバンジェリスト  下川 紘生

エバンジェリストになった理由

私は生まれつき心臓病で小さい頃から手術や入院を繰り返していていました。中学に入ってすぐ調子を崩して入院し、その時にポケットサポートで代表をしている三好先生や院内学級の友達に出会いました。

学級の友達や三好先生と過ごす日々は、とても面白くてみんなと一緒に勉強したり遊んだりしている時は、入院している事を忘れられて院内学級に通うのが私の入院中の楽しみになりました。

結局、私は中学1の春から高1の夏まで約3年間の長期入院を経験しました。

私はその3年間の入院生活で色々な経験をしました。楽しい事もあったしそれと同じくらい苦しい事や辛い事もありました。

それでもそんな長期入院を乗り越えられたのは「一人じゃなかったから」、三好先生や一緒に病気と闘ってきた仲間がいて入院中でも安心できる環境があったからだと思います。

その後、高校に入学してからも勉強を教えてもらったりポケットサポートのイベントの手伝いをしている内に、私も三好先生に恩返しをしたいと思い、先生が子ども達に勉強を教えているのを見て自分も少しでも子どもたちの力になりたいと思い、ポケットサポートに入り自分の経験から得た知識や思いを伝えるエバンジェリストになりました。

院内学級が必要な理由

もちろん、入院中でも進んでいく地元の学校の授業に少しでも追いつけるように勉強する為です。

でも、それだけではありません。

勉強も大切ですが勉強だけが学びではないからです。

子どもたちは学校生活の中で人との接し方やコミュニケーションの取り方などいろいろな事を学んでいます。

その様な学びの機会を提供する為にも院内学級が必要だと思います。

入院中の子どもたちはさまざまな不安を抱えて過ごしています。

実際、私自身も入院当初はいつ帰れるのかわからない日々に不安を感じていました。でも、院内学級に行っている時は辛い入院生活を忘れることが出来ました。

学級には病気は違えど「退院」という同じ目的に向けて頑張っている友達がいて、そんな友達と一緒に過ごしていると「自分は1人じゃないんだな」と思えてたし、みんなと一緒に勉強したり遊んだりした院内学級での生活が私にとっては学校生活そのものでした。

闘病しながら頑張っている子どもたちが入院していても普段の学校生活のように子どもらしく過ごしてもらう為にも院内学級が必要な理由だと思います。

未来の子どもたちのために

病気を抱えた子どもたちはさまざまな思いを抱えながら生活しています。

入院中の生活や勉強はもちろん退院しても免疫力の低下などの理由で自宅療養を強いられ中々学校に通う事が出来ない子どもたちもいます。

そんな子どもたちのたちの為にも入院中から退院後まで支えてくれる支援が心から必要だと思います。

ポケットサポートでは学習・復学支援や交流イベントなどを通して病気を抱える子ども達の支援活動を全国のたくさんの方からの寄付や支援で運営することができています。

私も自分の経験から得た知識や思いを伝えるエヴァンジェリストとして少しでも病気と闘っている子ども達や長期入院をしている子ども達の支えになれるように努力していきたいです。

また、今年は新型コロナウイルスの影響で病気を抱える子どもたちだけでなく、大人も子どももすべての人たちにとっても大変な年になりました。

子どもたちも学校が休校になって友達に会えなかったりたくさん辛い事があったと思います。ポケットサポートでもイベントや講演会など、みんなで集まる事が出来なくなりました。

それでも、オンラインアプリを使って勉強を教えたり、みんなで一緒に遊んだりできる範囲内で活動しています。そして、今の活動を通して全ての子どもたちが病気の有無に関わらず将来に希望を持って安心して暮らせる社会づくりを皆さんと一緒に進めていきたいです。

皆さんも一緒に応援よろしくお願いします。

【ポケットサポート公式WEB】https://www.pokesapo.com/

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1件のコメント

  1. 上瀧 大

    私も病気になり健康な時には得ることができなかった大切な人たちとの出会いがありました。
    又、自分自身の心も目に見えない大切なものを以前より感じることができるようになった気がします。
    これからも病気の子供たちのために素敵な時間を過ごさせてあげて下さい。

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