NPO法人 彩(いろどり)
理事・就労移行支援事業所irodori所長
佐藤 将一

私たちの取り組みについて

私達は、主に障害福祉の事業を行っているNPO法人です。

様々な「生きにくさ」を持った方が、自分らしく生きていくことって、簡単なようで難しい。

本来なら、支援を受けることで、その「生きにくさ」が緩和され、少しでも社会の中で自分らしく生きていけることが望ましい姿なのに、どうやらそれが叶っていない、画一的なスケジュールに押し込まれて生活している姿を見て、「一人ひとりが自分の「彩(いろ)」をもって、胸を張って生きられるような、そんな支援を行える場所を創ろう」と生まれたのがNPO法人彩です。

現在は、就労継続支援B型、生活介護とB型の多機能型事業所、
就労移行支援事業所を運営しています。

彩は、「福祉の新しいスタンダードになる」という目標を掲げています。

「生活介護じゃなくて、ひとつでも「自分でできる」ことを増やしていくための場所」

「就労継続支援じゃなくて、自分の可能性をめいっぱい使って一生懸命はたらいて自分で稼ぐことを学びながら、1人ずつが自立に向かって一歩ずつ歩む場所」

「就労移行支援じゃなくて、社会の中ではたらきながら、自分の足で自分の人生を生きていくための力を身につける場所」

それぞれの事業所が、一人ひとりの先の人生を見据えて様々な活動を行っています。

地域での支えあいの大切さ

障がいを持たれた方のみならず、現代では様々なカタチで「生きにくさ」を抱えた方が増えているように感じます。特に2020年はコロナ禍で多くの方がつらい思い、苦しい思いをしてきたと思います。

でも、そんな中で私達は改めて、「互助」つまり助け合ったり支え合うことの価値を見直すことができたんじゃないでしょうか。

私達福祉業も同じです。たった1人の支援者が、たったひとつの事業所が、たったひとつの法人があらゆる人を支えられるわけじゃありません。分野を越えて、フォーマル・インフォーマルなんていう概念も越えて、いろんな方と繋がって、助け合ってようやく多くの方を支えることができます。それを痛感させられました。

今って、改めて「コミュニティ」っていうものの大切さを見直す時代なんだと思います。昔みたいな「向こう三軒両隣」のような地域コミュニティを現代版に少しだけアップデートして、いかないといけないんだろうな、と考えています。

現代の福祉の大きな役割はもしかしたらここにあるんじゃないかと思っています。地域を支えるインフラになったり、人が集うプラットフォームになったり、人や地域を繋ぎ、私達自身も繋がり合いながら、助け合い支え合える現代のコミュニティを模索していきたいと思っています。

未来の子どもたちのために

今の時代って、物質的にはきっと豊かになったんだと思います。でも、人は豊かにはなってなさそうです。何故なんでしょうか。

文明の進歩や技術の進歩、経済の成長に追われているうちに、もしかしたら「心の温め方」を私達は忘れてしまったのかも知れません。

少し個人的な思いかもしれませんが、きっと僕たち大人と呼ばれる世代が未来の子どもたちのためにしなきゃいけないことって、青臭いかも知れませんが、誰でもが「夢」とか「希望」みたいなものを遠慮なく抱いて、思いっきり挑戦して思いっきり壁にぶち当たっていくのを、しっかりと見守って、受け止めて、認めてあげられる世の中に少しでもしていくことなんじゃないかと思っています。

そのために僕たちは、子どもたちが「信じれる」大人でいなきゃいけないと思います。

僕は世の中を変えるほどの力はないと思うので、せめて自分の子どもには、そんな未来を用意してあげたいんです。

きっと、そんな世の中の方が、彼らの未来ってもっと心が温かい未来になるんじゃないかな、と思っています。

【Facebookページ】https://www.facebook.com/NPOirodoriteam